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9月1日(火)晴れ
僕の一日は小鳥のエサやりから始まる。
母の友達がくれた2羽の十姉まつだ。
クルルとピーコという名前をつけた。
ピーちゃんピーちゃんと声をよくかけるが
「クルルちゃん」とはめったによばない。
もっとも とうの小鳥たちは名前の自覚はないようだ。
「おはよう」とニッコリ笑ってあいさつしたあと水をかえる。
このニッコリはブスッとするより小鳥の気分もちがうように思う。
そのしょうこに よく飛びはねる
ただ 怖じているのかな。
クルルとピーコは2度にわたって玉子を産んだ。
だが産んだだけである。
考えてみれば無責任な親だということがわかった。
人間の世界ならゆるされないことだ。
15~16個の玉子を見殺しにするということは
はっきり言って死けいにもあたいする。
しかし小鳥はかわいいからゆるされるのである。
母は僕をよくしかる。
僕はかわいくないのだろうか。
いやいや そんなはずはない
ほら、こんなにチャーミングじゃないかと
鏡の前でうなずいているのを たまたま通りがかった妹にみられて
髪のみだれをなおしているふうに ごまかした。
やれやれ
そんなことより、僕の小鳥ちゃん(かってに私物化してしまった)に
学校に行く前、も一度
行ってくるかんねと のぞきこむ。
僕のアップに小鳥は
ビクッ!!とする。
ははは その姿もかわいいじゃないか。
今日もいい一日になりそうだ。
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