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エヴァーダはかつての米国政府が2093年に無理矢理に施行したRAM遺伝子保有政策に反旗を翻した者達の集合体でしかなかった。
単なる反政府軍は2102年、ごく少数の名だたる科学技術者は彼らの意志に賛同し現在のハイテクシティーを造りあげていくことになった。
反政府軍でありながら、後に世界同盟国も遅れをとる結果になったのは、宇宙鉱石ゼブリンと、そのエネルギー変換技術だった。ゼブリンとは、およそ4900年前に地球に衝突した隕石のことだ。
直径2メートル半のちいさな星が、地層に眠っていた数千年の間に未知の科学反応を発生させていた。
世界はこぞってゼブリンにすがろうとした。
それを巡って戦争を仕掛けてきたのは同盟国だけではなかったが、エヴァーダの科学力の前に戦闘力の差は歴然。戦争は沈静化したようにも想えた。
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