吹き溜まりの群れ(B級再犯刑務所…)

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俺はベンチに横たわる獲物の横に座った、酔っていたせいか見張り役の秋夫の方は見る余裕はなかった、その獲物の身体に触れた瞬間二人のデカが俺の両腕を強く掴んだ、やられた、その時にはもう遅い相棒の方を眺めると相棒の姿は何処にも見当たらなかった、きっと逃げたんだろうと思った、俺と刑事の二人と三人は恵比寿駅にある鉄道警察隊の控え室に連行された、ベンチに寝ていた男は起こされて刑事の尋問に俺が身体に触れて来たと答えた為に俺は駅前からパトカーに乗せられて渋谷警察署に連行された、警察(サツ)に到着すると、深夜の取り調べが始まった、結局俺は窃盗容疑で逮捕された、又やってしまった、しかし酒を飲んでいた為罪の意識はあまりなく無責任な考えだけが先走り自分が本当にスリをやったのか?やってないのか?解らない中に留置場(ブタ箱)に入れられた、夜中だったので留置人は皆もう眠っていた、留置室は十四、五室あったその中の一室に放り込まれた、翌朝刑事の取り調べがあり俺の前科が多いし又それらしき行動をしたとして 窃盗未遂罪と言われた、
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