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第一部【第一章…臭い飯を食う奴等】
東京拘置所の領置係を出ると、通称青バスが停まっていた、今日ここから移鑑される者は合計七名だ、手錠に腰ひもを回され、数珠繋ぎに成って、乗り込んだ、首都高速小菅インターから新宿方面に走る、八王子から中央高速に入って、甲府刑務所に到着した、この刑務所は現在甲府市堀之内町と言う所にあるが、昔は甲府市朝気と言う場所にあった、鉄条門の入口に赤レンガの塀の物々しいものだったけど、今の刑務所は会社の様に見える、お決まりの検査が終って、新入訓練場に配置される、初犯でも再犯者でも必ず通らなければ成らない、運動も決まった運動しか出来ない、作業は簡単な物で、葬儀の時飾る花輪を作る仕事である、何とこんな所で葬式の花輪を作ってるとは知らなかった、二週間はアッと言う間に終った、いよいよ工場に降りた、工場には60名近い懲役が作業をしている、自分が働く懲席を決められる、その他の事も全て教えて貰い、今日から住む部屋割りをされる、そんな事をしていると作業の時間は終ってしまった、さあ今日から舎房に行く、
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