吹き溜まりの群れ(B級再犯刑務所…)

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道なき道をどんどん走り続けて、自分で何処を走っているのかも解らなかった、やがて夜も白々と明ける頃には眠くなって来た、その時には清里高原の別荘地内を何周も回っていた様だった、やがて車も行き止まりになって、その近所に小屋があった、その小屋に入ってどうしたのかも解らない中に焚き火をしていた、それが物置小屋に火がついてしまい大騒ぎになってしまったか?後で気がつくとパトカーや刑事が集まっていた、放火は免れたが覚醒剤使用で逮捕された、内掃にいたが懲罰でこの工場に来て、今の雑居房に居る、両肩に刺青を入れていて、元ヤクザここでは名乗ってはいない、四人目は柴田銀造である、この男、パンサーの真似事で逮捕されてここに来ている、この男の件は後日、詳しく説明をする、五人目は栃木の組の若者で湊と言う、この男は両肩に刺青を入れているが今の所完成はされていないが中々の元気者である、親分には随分と可愛がられていると言っていた、そしてもう一人は小岩の遠藤という若者で湊より三歳年上の三十二歳の元気一杯の若者で俺を入れて総勢 七名の雑居房である、
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