吹き溜まりの群れ(B級再犯刑務所…)

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そうそう、この男は恐喝罪で来ている、今日からこのメンバーで暮らして行くのである、この六名中、懲罰でここの部屋に来ているのは、遠藤も七工場からの罰上がりだから、遠藤、中村、戸張の三名だ、前記した中村も何処かの会の若者で裟婆では売(バイ)路店等をやっていた、一通りの挨拶と紹介は終った、皆で和やかに飯を食った、すると隣の舎房から窓越しに通声が来た、まず隣側の壁がトントンと鳴った、早速湊が窓際に近付くと、隣から…今日入った新入は何処の人だって?…湊は兄貴格の遠藤をすぐに呼んだ、そして二、三分の通声が終った、そして俺に明日の昼休みか休憩時間に引き回しをするのでと言った、そして夜も八時近くになっていた、この遠藤という若者は中野に兄弟分が居るって言っていた…それで又話がはずんだ、すぐに打ち解けて行った、すると、テレビも止まり、ラジオから 「母の鈴」 が流れて来た、7人は一勢に布団の中にもぐり込んだ 「〓行こか、戻ろか、戻ろか、行こか、行けば戻れぬ、片道切符、そんな迷いの道しるべ、甲府の鈴は母の鈴、振れば、涙の音がする」 と流れてる、
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