吹き溜まりの群れ(B級再犯刑務所…)

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六回目の懲役で、この刑務所は五回目の懲役だといっている… 「へえ、五回目か」 オバケの山ちゃんと言って、ここでは名が売れているそうだ、その次は二班の班長で静岡から来ている若者で岩本という中々若くて良い男だ、俺は彼の班で世話になる事になっていた、そして同じ静岡の若者で天野という太った奴でやはり刺青を彫っている、中々の良い男だ、現在29歳の若手だ、次には山田、31歳両肩から手首までの刺青が入っている、それに林田、通称マロンちゃんといっていた、九州の方の若い者だ、そうだ、そして、金子、横浜の若者で中々お洒落な若者だ、背中には額で刺青を入れている、まだ30歳の若者だ、それにY…吉野、この男の事は後で詳しく説明する、として…この工場には24、5人の不良が務めている…そして無事今日も終った、男同士の同居生活が始まった、銀造(本名茂夫)とも何年か一緒に生活をしなければならない、あ~あ、嫌だ、嫌だ、中庭の桜の花が春の暖かい風に吹かれ花吹雪となって舞っている、なんて素晴らしい景色なのか、これが裟婆ならの話だけど…でも桜の花は男花で大好きだ、そして4 月の15日給料日だ(この中では賞与金という)
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