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県立愛野木高校新学期
俺も今日から高校3年生か、このまま卒業してしまうのかな~
高城弘樹は心の中でそうつぶやいた。その理由は2年生の3学期くらいから「彼女ほしいな~」とクラスの男子の中で呪文の様に何度も耳にしているからだ。
当初は特に彼女がほしいとは思ってなかった高城だが、何度も聞く内に彼女がほしいと思うようになってきていたのだ。
「次の日曜日、野木城高校に行こうぜ」
クラスメートの松岡翔矢が声を掛けてきた。
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