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松岡は彼女がほしいとクラスの中で特に思っているお調子者である。野木城高校は愛野木高校と同じ野木市に5つある高校の1つであり、県内でも有数の進学校である。
高城は松岡の発言の趣旨が全くわからずにいると、クラスメートの守山雄大と花岡優一が高城の元に近づき笑いながら言った。「弘樹(高城)も俺らと同じで被害者やな」
高城が理由を聞くと松岡の小学校時代から片思いをしている山宮望という子が野木城高校に通っており、バスケ部に所属していて、会いに行くというのだ「1人で行けよ!休日を荒らすなや!」
花岡が呆れた様に言うと、「俺とか休みの日までこっち(野木市)にこないかんのかや」守山が言った。
守山は愛野木高校のある野木市の2つ隣の新川市から電車通学をしており、毎日電車で45分かけて通学しているのだ。
「まあ、ええやん。まっつん(松岡)がフラれるとこをリアルタイムで見えるかもわからんし」高城が笑いながら言った。
次の日曜日には4人揃って野木城高校の最寄り駅である野木駅に集合していた。
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