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暫く走ると、匂いの場所へと辿り着いた。
小さな三匹にとっては、かなりの距離で、体力も限界に近かった。
その場所には、その匂いの他にも、様々な匂いで溢れていた。
美味しそうな匂いは少ない。
鼻にツンとくる臭いがほとんどである。
鼻が曲がりそうになり、三匹は一瞬だけ躊躇ったが、やはり空腹が上だった。
三匹は最も近くにあった袋を破ると、その中で食べれそうなものをとにかく口に含んで行く。
中には食べてはいけないものもあったかもしれない。
しかし、そんなことは、三匹に分かるわけもなく、どんどんどんどん食べ続けた。
「ちょっと!何これ!?」
そんな声がしたのは、三匹が食べ始めて間もなくのことだった。
三匹は、食べるのをやめ、後ろを振り返る。
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