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「メス。」
「はい。」
「汗。」
「はい。」
「達磨。」
「はい?」
「達磨。」
「だるま?」
「達磨。」
「あの先生?」
「達磨。」
「ないです。達磨ないです。」
「何だと!達磨がないだと!患者はもう!開腹してるんだぞ!達磨がないとはどう言う事だ!用意が遅れているならなぜ手術前に言わないんだ!」
「あの先生?」
「何だ!呑気に会話してる暇があるなら達磨を持ってきなさい!」
「すいません、その達磨の事なんですが、何で達磨?達磨、手術と関係なくない?」
「手術と関係ないだと!」
「はい。」
「ふざけるな!達磨手術に達磨がなくて!何が達磨手術だ!」
「先生?」
「何だよ!会話してる暇なんてないって言ってるだろ!患者の命が危険なんだよ!」
「達磨手術って?達磨手術ってなんですの?」
「達磨手術って言ったら、開腹して患者の腹の中に達磨を入れる手術だろ!学校で何を学んでたんだ!」
「魔術ですか?患者さんのお腹の中に達磨入れてどうすんですか!」
「腹の中に達磨が入ってたら、何か腹の中に達磨が入ってる気がするだろ!」
「入ってるからね!気がするじゃなくて入ってるからね!」
「ごちゃごちゃ言うなら達磨科から出てけ!」
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