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今日は、自殺願望の青年が私のカウンセリングを受けにやって来た。
「先生、死にたいんです。自殺したいんです。」
「願望丸出しか!メチャクチャ死にたいんじゃん!何か逆にそれはそれで気持ちが悪いよ!キミは気持ちが悪い!」
「僕は、気持ちが悪いですか。」
「うん。物凄く気持ちが悪い。電化製品で言ったら電化製品だし、魚類で言ったら魚類だし、アルファベットで言ったらアルファベットだよ。」
「先生?僕には、先生の言ってる意味が分かりません。」
「あっそ!別にキミに分かってもらおうだなんて思ってねぇし!んで?自殺したいしたいって吠えてるくせして、私のカウンセリングを受けに来たって事はあれか?冷やかしか?」
「何で冷やかしなんですか!違いますよ!本当は、本当は生きたいんですよ!自殺なんかしたくないんですよ!」
「なるほどね。ここに首吊り自殺セットがある。」
「どう言う事ですか?」
「あのドアの向こうは首吊り部屋になってる。」
「何を言ってるんですか?僕は死にたくないんですよ!」
「私が死にたいんだよ。」
「えっ!?」
毎日毎日、下らない話を、全く面倒臭い世の中だ。だから私は、自殺願望自殺をした。
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