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「時代？」
「ああ、そうだ。時代だ。」
わしは、まさかヒーローにも時代があるなど、考えもしなかった。漫画や映画のヒーローには、或いは時代があるのかもしれない。だが、これは現実の話だ。絵空事ではない。この地球の平和を守る事に、時代が関係あるのか？
「長官、言ってる意味が分からんよ。地球の平和を守る事に、時代が関係あるのか？」
「ある！」
「バカな！平和を守る事に、時代など関係ない！ヒーローの見てくれが年寄りだからか？年寄りが地球の平和を守ってたら、格好が悪いからか？」
「違う。」
「何が違うんだ！見てくれが格好良い絵空事のヒーローみたいな奴が地球の平和を守った方がいいって言うのか？」
「そうではない。」
「何がだ！一体何がそうではないんだ！」
「まあ、落ち着いて私の話を聞いてくれ。」
「これが落ち着いていられるか！こうしている間にも！地球の平和が脅かされているのかもしれないのだぞ！その格好いい絵空事の様なヒーローに！地球の平和が守れるのか！」
「いい加減にしろ！」
「なっ！？」
「すまない。」
長官は、謝ったあとに、こう言った。時代は、地球の平和を望んではいない、と。
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