101人が本棚に入れています
本棚に追加
/579ページ
朝も早くから深夜にかけて‥
営業三昧接待三昧と云う名の有り難くもない大義名分のモト…
営業マンの旦那チャンは今日も颯爽と商談先へとお伺いさせてもろうてます。
商談相手が昼間は留守ですので必然的に商談は夜に持ち込む事に。
それも時には晩御飯ご馳走になりながらの商談?も…
又々時には居酒屋や一品料理屋で酒を酌み交わし商談が始まる事も数知れず…
顧客様は殆どってぐらい酒好きな方が多く酒豪、飲まないと話が進まないし飲めないと話にならない。
その分酒の勢いもあり打ち解け盛り上がりお互い腹を割って話が出来て結果往来と。
気さくな方が多くて
─偶には嫁さんも連れて来いょ─
な~んて‥声掛けて下さる顧客様もいらして、お言葉に甘え遠慮なくお邪魔してはご馳走になり遅くまで酒盛りです
何故か酒豪が多くご主人も奥様もガンガン飲みます勿論我々夫婦も。
飲んで騒いで盛り上がり‥
飲みながらふと思うのは“ええんかな…”一応仕事絡みなのに。
後日、ダンナに商談結果を聞くと話は纏まり商談成立だそうです
旦那の気っ風や人柄が好まれお客様に気に入られたのも勝因かと。
顧客様には恐い稼業の方も居ましたが、気が合ったのか可愛がって頂き商談も殆ど一発OK。
関西人て性格がさっぱりしてる分好き嫌いもハッキリしてますだから気に入られると…
“よっしゃ、解った”ッて二つ返事で話しは纏まり商談成立。
まあ~それ以外にも後輩や同僚を引き連れては居酒屋へ毎日毎晩相手変わり繰り出す日々。
休肝日なんて設けた試しなし…
こんな状況が毎日毎晩だと結果は一目瞭然…
肝臓が悲鳴を上げ始めました
多分酒だけが原因でも無く、仕事柄ストレスも相当溜まってたはず。
ある日、吐血して救急車で医大へ運ばれ緊急手術…
静脈瘤破裂でした…
『覚悟しといて下さい』
て言われて呆然とするばかり
何が何やら理解できぬまま緊急手術をするとかで同意を求められました。
『出来るだけの事はやってみます…』
待機室で腑抜け状態のまま不安と恐怖に押潰されながら耐えて待ちました。
そして…長い長い六時間以上もかかった大手術が終わりました
『幸い‥一命は取り留めました、縫合もしましたがいつ破れてもおかしくない危険な状態ですので覚悟だけはしといて下さい…』
最初のコメントを投稿しよう!