最初の色

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助手席に乗った男、かなりの肥満体型である。 ゆえにみんなから暑苦しいという意味合いを込めてヒーターと呼ばれている。 ヒーター『キング君毎回すいません!これ…』 そう言うとヒーターは二万円を太一に渡す。 太一はそれを確認後、片手を内張りの中へ滑らせて小さなビニール袋を取り出していきヒーターに四つ渡した。 ヒーターはそれを受け取るとすぐにTシャツをめくりパンツの内側にいれてゴムの部分で押さえTシャツを下げた。 ヒーター『いやーマジ助かります!やっぱキング君とこが間違いないっす!いつも値段変わらないし』 太一『こちらこそ毎度ありがとさん!』 太一は車をノイズの側に停めた。 ヒーター『じゃあまたお願いします』 太一『はいよっ!気をつけろよ』 ヒーター『あざっす!たまにはキング君も遊び来て下さい!キング君ならいつでもゲスト(無料)取りますから』 太一『サンキュー。気が向いたら顔出すわ』 ヒーター『待ってます!そんじゃ失礼します』 ヒーターは笑顔で頭を下げると小躍りするようにノイズの中へと消えて行った…。
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