二話

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…たしかに、姉妹というには少し顔が似すぎている。 ただハンパない身長差(単に片方が小さいだけ、いやもう片方もけっこう大きい)と雰囲気で高校生と中学生に見えてしまう。 (制服なかったら先生とかもだませるんじゃ…) 思う事は色々あるが、本来の目的を忘れる前にやめておこう。 ポニーテールの先輩が「行っていい」と目くばせする(風に俺は見えた) 「さっさと行きなさいよ。…あと目立ちたくないなら裏口からはいることね。……何よ、早く行かないとここで説教されるわよ?」 もう1人の先輩の言葉に驚きつつ、お礼をいって講堂へ向かった。 (―――今度ちゃんとお詫びしないとな…あ、名前聞いてねえ。)
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