三話

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「いきなり連れて来て、意味不明な話されて、この子の世話係?!すぐに"ハイわかりました"なんて言えるほど俺は冷静じゃねーし決断できね…ぇ………」 (そういえば、この人理事長じゃん。) いや、ずっと『理事長』って呼んでいたけれど、この学校のトップだ。ハイテンションなおっさん、なんて言ったが見た目はとても若くパッと見は20代後半。ウワサによると3~40代だが。 (…これから入学する学校にケンカ売ってどーすんだ俺!!?) あぁ、終わったな。 どこで間違えたんだろうか。昔から俺は「平凡」が好きだったのに。普通が一番、平和サイコウ。 アブナイ青春なんて欲しくなかったのに。 (青春の前に…まじで終わったな) 「…えと、その、すいません。」 座り直した俺の隣には、きょとんとしたナビがハイオクをごきゅごきゅと飲み、状況が分かっていないのか、理事長と俺を交互に見続けている。 (…あ、そっか。見た目はこうでも、中身はまだ人間をあまり知らないロボット―――…ロボッ…ト………??)
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