5人が本棚に入れています
本棚に追加
「ねぇねぇねぇねぇちょっといい?!!あなた1年よね!?さっきまで理事長室にいたってコトは式に出てない…2組の子よね!席空いてたもの間違いないわ!!」
(…………何、こいつ。)
「中で何してたの?!男前理事長と何してたの?!!あああ隣のあなたすっごくカワイイ天使!!で、早くいいなさいよ理事長×平凡生徒のリアルな話をくわしく!!」
(……日本語か?日本語なのか?)
―――理事長室を出て、迎えに来てくれた担任の先生と歩いていたら、変な女子につかまった。
短髪イケメンな先生は、ひたすら彼女をスルーして進んでいく。ナビは俺の横で彼女を少し警戒していたが、「男前理事長」という言葉にすっかり信用してしまっている。
「――っは!ごめんなさい、おいしいネタを前にがっついちゃったの。でもでも引き下がらないわようふふふふ」
重ための前髪にカチューシャ、ボサついた肩にかかるくらいの髪を2つに結った、ビン底メガネの少女。なんて個性的。
口ぶりからして同い年…か……。
最初のコメントを投稿しよう!