四話

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「ねぇねぇねぇねぇちょっといい?!!あなた1年よね!?さっきまで理事長室にいたってコトは式に出てない…2組の子よね!席空いてたもの間違いないわ!!」 (…………何、こいつ。) 「中で何してたの?!男前理事長と何してたの?!!あああ隣のあなたすっごくカワイイ天使!!で、早くいいなさいよ理事長×平凡生徒のリアルな話をくわしく!!」 (……日本語か?日本語なのか?) ―――理事長室を出て、迎えに来てくれた担任の先生と歩いていたら、変な女子につかまった。 短髪イケメンな先生は、ひたすら彼女をスルーして進んでいく。ナビは俺の横で彼女を少し警戒していたが、「男前理事長」という言葉にすっかり信用してしまっている。 「――っは!ごめんなさい、おいしいネタを前にがっついちゃったの。でもでも引き下がらないわようふふふふ」 重ための前髪にカチューシャ、ボサついた肩にかかるくらいの髪を2つに結った、ビン底メガネの少女。なんて個性的。 口ぶりからして同い年…か……。
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