四話

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「ただの感想。…美子でいい。名字キライ。」 「え……、あー、そうか。別に俺もどっちでもいいからな。」 なんだこの展開。 ……話して分かった事。熊が――…美子は、口数が少なくておとなしい風に見えるが、思ったことはハッキリ言うタイプの人間らしい。 そういう『クールでズバズバ言う子』は結構きらわれやすい。だか、美子の場合『ちっちゃくてピョコピョコ動いてカワイイ』…とまぁペットショップにいる小動物的扱いですんでいる。 それもどうかと思うが、彼女は全くきにしていないようだし大丈夫だろう。 (問題がないクラスで、ありがたいのはあるんだが…) 「裕太、ジュースおごって」 「む。ゆうた!私もハイオク!!」 「何で俺がおごるんだよ!!っつーかハイオクなんてここで売ってるわけねーだろ!!」 「女子生徒はニーソックスやめた方がいーぞー、足が見えないからな!!」 「アンタ本当に教師か!!」 …こんなクラス、俺は求めてねぇ。
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