五話

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「ナビなんだぞ」 「オレ!3組の船原つばめ!!」 「……………美子。」 「4組の彩よ」 「井上くん彩ちゃんの幼なじみなの?!キャ―――平凡受けサイコウ…あ、私4組の椿日奈子、よろしくね!」 (こ ん な 交 友 い ら ね ぇ ) ――ただ今お昼。 無事とは言えないが、入学式が終わり、それぞれが下校している頃。 …俺は帰れずにいた。 「ゆうた!ハイオク!!」 「ジュース…。」 「あ!オレも飲みたい!!」 「裕太くんまた別クラスね…」 「みんな家どこなの?――へぇー、一緒に帰りましょうよ!」 「………」 幼なじみ2人は仕方ないのだが(これ自体も認めたくはない)、ナビ・美子・椿という3人が加わって女子(ロボット含む)5人にかこまれているこの状況。 (目立つからイヤだけど、十分目立ってるだろうし、ここはビシッと――――…) そう思って顔を上げたら、何人もの男子生徒(1年から3年まで様々だ)が入ってきた。最後の一人が静かに扉を閉め、全員が扉から教室中央にかけての道を横並びで作る。
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