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「ん……ここは?」
私は次に目が覚めた場所はふかふかのベットの上だった。
「うっ、つつつたた。あれ?声がだせてる」
痛みに顔をしかめると、そこに銀髪でなんていうのかわかんないけど変なの(カチューシャっていうらしい。変なのって言ったら怒られた)をつけた顔が私の顔を覗き込む。
「あら、もう目が覚めたの?はやいわね。一応妖怪の端くれってことね」
「吸血鬼のメイド……ここは紅魔館?なんで?」
「そうよ、理由や状況はわからないけど魔法の森の手前のあたりで大勢の人間に襲われていた。そこを通りかかった美鈴が助けに入ったのよ」
「めーりん?ってあの門番の人?」
「そうよ。お嬢様に報告にいってるだけだからそろそろってちょうどきたわね」
「ん?なんですか咲夜さん。ってあれ、意識戻っています?」
「ええ、それじゃああとは任せたわ。私は仕事に戻らないといけないし」
「わかりました。今日は門番の仕事の代わりにこちらを精一杯頑張ります!」
「なんかあったら呼んでね。それじゃあ後はよろしく」
と言うとメイドは部屋から出て行った。
「あ、まだ体動かさないでくださいね。治りが遅くなりますから」
「動かしたくても痛くて動かせないわよ」
「なにかあったら言ってくださいね。大体のことはしてあげられますよ」
「うーんと、そしたらなんであんなところにいたの?」
「あそこらへんは私の訓練場所なんです。門番の仕事の前にあそこで訓練するんですよ。魔法茸の胞子もあそこらへんまでは届いてこないですしね」
「へー、たまにあそこに屋台置くけど知らなかったわ」
「邪魔にならないように他の方がいたら違う場所に移っていましたしね」
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