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 ! そ、そうだよ……ここ、部屋、じゃない。  突然のことに驚きながらも、ここが自分の部屋ということを思い出し、なんとか気持ちを静めていく。  窓なんて開けっぱなしでいい。早く眠ってしまおうと、ベッドがあるであろう方へと歩いた。――歩いてる、はずなのに。  ?……なにも、ない?  数歩でベッドに着く。たったそれぐらいの短い距離なのに、未だ、ベッドに着くことはおろか、壁にもぶつかることもなかった。  どうして……。  私、本当はもう寝てる、とか?  どこまで歩いても、なにも無い真っ白な世界。普通ならあり得ない光景に、これはいよいよ夢なのかと思い始めていれば、 「―――――?」  何度目かの瞬きで、ようやく視界が開けてきた。 「よ、よかったぁ……?」  ほっとしたのも束の間。  私は、今自分の目に映る光景が信じられなかった。  見間違い……だよ、ね?  目に映るのは、部屋では絶対に見ないもので。 「――――!?」  星空が、視界いっぱいに飛び込んだ。
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