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 周りをよく見れば、そこは近所にある、小さな公園だった。 「なん、で……私、おかしくなった、の?」  頭を抱え、なぜ自分がここにいるのかと考える。  寝巻きで、しかも裸足のまま外に出るなんて……普通なら、こんな恰好で出歩くはずない。――だとすれば。 「……副作用、とか?」  思い付くのが、それしかなかった。  自分はたくさんの薬を飲んでるし、それならこうしてうろついてしまったのも、納得がいく。きっとそうなんだと結論付け、早く家に帰ろうと走っていれば、 「――――っ?」  走って数秒。途端、目の前が歪み始めた。  眩(くら)む意識の中、私は寝る前の薬を飲んでいないことを思い出した。  そんな状態で走れば、こうなってしまうのは当然のこと。  呼吸をするのも辛くなり、これはいよいよ危険だと、私は座れそうな場所を探し、ベンチを見つけるなり、倒れるように横たわった。  はや、く……帰らないと。  こんなところを見られたら、怪しい人だって思われる。  なんとか呼吸だけでも整えようと、大きく深呼吸を繰り返し、体力の回復を待った。  ――――ドサッ!  どこからか、重たい音が聞こえた。  まるで上からなにかが落ちたような、そんな音。
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