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「ふふっ、興味持った?」 「……それが、本当なら」 「ウソなんて言わないよ。それにほら、こうやって話してるんだから、もう友達でしょ? 友達にウソなんて言わない言わない!」  片手を握りながら、雅さんはなんとも嬉しそうに私を見た。  同じ悩みを持つ友達ができるのは嬉しい、けど……。 「あ、顔赤いねぇ~。照れてるの?」  口元に手を持って行かれ、どうなの? と、意味深な視線を向ける雅さん。  私は声にならない声を上げ、ただおろおろとしていた。  さ、さすがにこれ以上は……!  もう限界だと、これ以上のスキンシップをやめてもらうために、なんとか言葉を振り絞った。 「あ、あのう……」 「今度はな~に?」  相変わらず笑顔の雅さん。  未だ私の手を離さず、しっかりと握り締めている。 「私……こういうのは、苦手です!」 「こーいうのって――コレのこと?」  握っている手を持ち上げ、確認をとる。それに頷けば、渋々ながらも、雅さんは手を放してくれた。  ――意外、だなぁ。もっとしつこいかと思ったのに。  でも、やっぱり残念だったのか。雅さんは、どこか拗ねたような表情をしていた。 「これぐらいイイと思うんだけどなぁ~」 「そ、そうかもしれませんけど……そういった経験が無いから、苦手なんです」  その言葉に、雅さんはすかさず興味を示す。 「そういった経験って、なんなのかなぁ~?」  ニヤニヤと怪しげな表情を浮かべ、どういうことなのかと問い詰めてくる。 「だ、だから……男の人と手を繋いだり。――こ、こうやって過ごすことがですよ!」  距離を詰めてくる雅さんの肩を押し返し、私は強めに答えた。
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