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 ぜ、絶対、死んじゃうなんて嘘でしょ!?  握った手を大きく振り、楽しげに隣を歩く雅さん。からかわれてるのなんて目に見えてるけど、あまりにも楽しそうに笑っているから(手も離してくれそうにないし)、もう仕方ないかなと、そのままの状態で歩くことにした。  私に合わせているのか、歩調はゆったりとして歩きやすい。  色々と話も振ってくれるから、変に気まずいと感じることもないまま、いつも立ち寄る丘を通過し、もう少しで家に着く距離に差し掛かった――その時。 「――ミヤビ」  突然、足を止める雅さん。様子をうかがえば、笑顔のまま後ろを振り向く。 「なにか用事?」 「安心しろ。お前に用は無い」  つられて後ろを見れば――そこにいたのは、クラスメイトの月神君だった。 「あれ、いつもとカッコが違うじゃん。どーゆー風の吹き回し?」 「そんなことはどうでもいい。彼女から離れろ」  二人とも……知り合い、なのかなぁ?  でも、それにしては雰囲気が険悪っぽいように感じられた。 「アンタに指図されるいわれはないね」 「こちらも、お前に何を言われようと関係無いがな」  睨み付けるような月神君に、私は怖さを覚えた。  学校での雰囲気とは違い過ぎて、声をかけれるような雰囲気じゃなかった。 「別に、美咲ちゃんだってイヤがってないし……ね?」 「わっ!?」  いきなり手を引かれたと思えば、今度は肩に手を置かれ、隙間がないくらい密着されてしまった。そしてそのままの状態で月神君に視線を向け、 「だからさ……デートのジャマ、するなよ」  挑発ともとれるような、そんな言葉を口にした。
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