心配だから

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真っ直ぐに続く廊下を少し歩いた所で前方に見覚えのある影が見えた 彼は俺を見つけるとにこっと綺麗に笑って駆け寄ってくる 「キノ、こんなとこでどうしたの?」 「Lこそどうしたんですか。まさか打ち合わせなんてしてたんじゃないでしょうね」 まだ仕事モードの彼に合わせて俺も仕事の時の口調にしながら質問を返せば誰かさんと違って嫌味の分かる彼はバツの悪そうに苦笑する 「知ってるんじゃん。少し話してただけだよ」 ごめんね、と小さく付け加えた彼はどうやら俺の言いたい事が分かってるらしい 「ほんとだよ。また倒れたらどうすんの」 「こんくらいじゃ倒れねえって」 「貴方そう言って倒れなかった事ありますか?」 「・・ゴメンナサイ」 他のメンバーに比べれば口が強い彼も相変わらず俺には敵わないようで諦めた顔をする .
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