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先生のつまらないギャグに静まる教室。
いつもは朝日の笑い声が響くのに、なんて。
「あ、」
やばい、って思った時にはもう遅くて、
折角書いたノートが滲んでいく。
ちょっと待てよ、朝日がいないくらいで泣くなんて・・
でも、一度流れてしまった涙は止まらない。
必死に隠すように俯いた瞬間
「っ・・メール・・」
開きっぱなしの鞄の中で光った携帯に表示されたあいつの名前。
普段は授業中に携帯なんて見ない俺だけど、当たり前のように手は携帯に伸びていった。
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