冴えない青年

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駅に行くには車の通が激しい交差点がある。 本当は迂回して安全な歩道橋があるからそっちを行けば良いけど。 「げ、次の電車が来る!!」 正直、乗らなくても終電車ではないから良いが今回は呼び出しの影響でかなり遅い時間だ。速く帰って寝たい。 しかし、信号が黄色になるのを見たため止まった。 「ついてないなぁ・・・・・・おい!! 危ないぞ!」 「・・・・・・」 少女は信号が黄色に変化しているのに気づいてない。しかも歩道の真ん中位まで歩いていた頃には赤に変化した。 ブオーーン トラックが猛スピードで突っ込んで来た。 「あの子、死んだなこら・・・・・・って! 助けないと!!」 一紀は猛ダッシュして少女に近付くと思いっ切り突き飛ばした。 何とか向こう側に飛ばされた少女は無表情で一紀を見てこう言う。 「・・・・・・何で助けたの?」 「(え・・・・・・自殺希望者?) 」 気が付くと目の前にまでトラックは近付いていた。 「あはは・・・・・・やっぱり、ついてないや」
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