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「・・・・・・うん? まぶしぃ・・・」
辺りは真っ白な空間が広がる。
「英雄よ、目が覚めたか?」
「・・・・・・え?」
何もない空間から車椅子に乗った金髪蒼眼の老紳士と黒いフードの人物が彼の車椅子を押すような形で現れた。
「死んだかと思えば、まだ夢見てるのか?」
「お主の肉体はな。だから魂がこの場に存在する。」
「魂? じゃあ、所謂此処は最後の審判でも下す場所か?」
「輪廻の間。これが正しい。 お主が救った少女はあの日死んだはずだった。 しかし、お主が助けたこと。 助けた少女の未来が世界に幸福をもたらす結果となった。 あのまま時が過ぎれば地球の人類は全て滅びたな。」
なんてこった。 知らない間に世界平和に貢献しただと!?
「それで、俺がいる理由は?」
「神になる気はあるか? 神々はお主が気に入ったらしい。」
「・・・・・・いや、なる気はない。 それより、速く生まれ変わりたい。」
「やはりか、なら転生はどうだ?」
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