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彼と会話した時のこと。
教室の窓から、彼を盗み見した時のこと。
彼の事を色々と思い出しなが歩く。
満月の光が優しく瞬く。
どれだけ歩いただろう、時間の感覚も分からなくなり歩き疲れてきた時だった。
「えっ?」
ふいに目の前の草が途切れ、開けた所に出た。
そこには、少し大きな鈴蘭が咲いていた。
「銀色の鈴蘭じゃないぃ…」
私は、気が抜けてその場に座り込んだ。
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