願いを託して…

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「大丈夫、うん、大丈夫」 少女は自分に言い聞かせるように呟いた。 少女の手には小さな鈴蘭。 中には蛍が入っている。 少女は鈴蘭を見つめ祈った。 『どうか、見付かりますように…』 空には満月。月明かりが優しく少女を照らす。 意を決して少女は、一歩踏み出した。
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