月下の願い

恋…？

背が高く、少し目付きは悪いけど本当は優しい。

沢山の重い本をよろよろと運んでいた時に

「図書室に運ぶのか？」

と聞かれ頷くと

「お前には重いだろ」

そう言い、本を少女から取り運んでくれたのだった。

「ぁ…ありがとう」

そう言うと

「別に」

ぶっきらぼうに答えた彼。