少佐と少尉。

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「では陸攻とは…」 「その通り。陸上攻撃機の略です」 少佐が言い終わらないうちに、彼女が言わんとする事を察したように一式翁。 目端の利く立花少佐の事であるから、艦攻とは艦上攻撃機の略である事をとうに察していると判断したのであろう。 そして、一式翁の読みは見事に的中していたのであった。 「一式少尉。もし差し支えなかったら、陸攻という名前の由来を教えてほしいでありますっ!」 少佐の質問は続く。やがて一式翁はニコリと笑って頷くと、時々天然ぶりを発揮しながらも、何とか順を追いながら少佐の質問に答えようと奮励努力し始めるのであった。
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