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東京駅からJR東葉線(とうようせん。架空の路線です)の急行電車に乗ると、約40分程で葉奈川県(はながわけん)の渡或(とある)という場所に着く。
渡或市は、葉奈川県の県庁所在地である葉奈川市と並ぶ大きな街。
東京から1時間程で行けるという地の利が幸いし、首都圏のベッドタウンとしての地位を確固たるものとしている。
そして、JR渡或駅から出ている地方私鉄渡島(とじま)電鉄の急行に乗ると、約30分程で著名な行楽地瀬ノ川湖の最寄駅である、瀬ノ川湖公園駅に到着するのだ。
一口に公園と言っても、瀬ノ川湖公園の総面積はちょっとした国立公園並である。
公園名の由来となった瀬ノ川湖は、遊泳や魚つりやボート遊び等といったレジャーを行うには十分な面積を有していた。
その瀬ノ川湖を取り囲むように存在する豊富な自然の中では、キャンプやアウトドアスポーツを楽しむ事が出来る。
更にそれらの周りを包み込むように瀬ノ川市が存在している訳であるから、瀬ノ川湖公園が地元の人々からはもちろん県内外からの行楽客から親しまれるのは当然なのかもしれなかった。
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