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『なんか…はい。あなたの事、気に入りました!』
「はぁっ?」
俺が黒いフードの容姿を的確に描写している間に黒いフードが唐突におかしなことを言い出した。
阿呆か。こいつ阿呆か?
何の前触れもなく『あなたの事、気に入りました!』とか言うとか阿呆だろ。
もしくは中二病か?
『生きたいですか?』
「は?どういうことだ?」
黒いフードは意味有りに笑みを浮かべる。
何故かその笑みを見た途端、背筋にゾクッとした寒気を覚えた。
『僕はシルク・アイニーって言います。職業は人間さんでいう
死神です♪』
シルクとかいう黒いフードの手には、いつのまにか血がベットリについた鎌が握られていた。
『生きたくないなら今すぐにこの世とサヨウナラします。でも、あなたが生きたいと願うなら、特別に生かせてあげます。ただし僕の召使になる条件付きでね』
あー………
今日は運が悪過ぎる。
俺は
黒いフードに言った。
『生きたい』と
黒いフードは、鎌を振り上げて、俺の頭に向かって下ろした。
痛みは、あった気がする。
『それでは~またあとで』
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