はじまりぃ~

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ある日、輝竹一法師はお爺さんとお婆さんの遺影に言いました。 「拙者、旅に出ようと思います。」 輝竹一法師は遺影に向かって一時間程座禅を組んだのちに着物、針で創った刀、きびだんごをこしらえて、かつてお婆さんが毎日洗濯に来ていた川に茶碗の船を浮かべ、お爺さんとお婆さんの家に向き直ると 「今までありがとうございました!」 そう言って輝竹一法師は家に火矢を放ってから川を下っていきました。
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