第一章:鬼原 蒲螺(オニハラ カハラ)と言う変人

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僕はどこにでもいる様な酷く内気な18歳の青年、山崎 辰之(ヤマザキ シンノ)だ。 小さい頃よく両親や友人からしんちゃんと呼ばれていたが僕は全力で抵抗していた。 某有名お下劣アニメの主人公と同じ渾名である事は嫌だったのだ、時には泣きながらの喧嘩に発展した時もあった。 高校時代にあまり親しくない友人から 「お前ワックス付けても付けなくても変わらないな、ワックス買う金でガムでも買った方が良いんじゃない?」 と言われた事があり酷く傷付きその日以来僕はワックスを付けた事がない。 中高と部活は野球部を続けていたがどちらも半分幽霊部員だった、今思えばバイトでもしていれば良かったと後悔している。
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