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第1話《出会い》
ードンドルマ・昼ー
ここは活気溢れる大陸の首都ドンドルマの大衆酒場。
ここには、昼間から酒を浴びる程飲む輩もいれば、周囲にめもくれず一心不乱に飯を掻き込む輩、各々楽器を好き勝手弾く者達もいたりと、騒がしく賑やかなな様子…日常を過ごしていた。
そんな日常を送る大衆酒場の中で、何も乗っていないテーブルを挟んで座る一組の男女の場所だけは大衆酒場の雰囲気から切り離されたように沈黙で支配されていた。
「…。」
「…。」
お互いに口をつぐみ、睨みあう二人の手には鈍く輝くナイフとフォークが握られており、ナイフの切れ味よりも鋭い眼光は相手の挙動すら見逃さない。
二人は辺りの喧騒も音楽も何もかも無視して睨みあっていた。
相手から目をそらせば負ける、そんな独特の雰囲気を放つこのテーブルに一人、近づく者がいた。
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