第二夜・正義と信念

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一人の男がニヤニヤ笑いながら銃を分解整備している。 先程の快感を反芻しながら拳銃を整備している。 今日は天竜組の傘下事務所に乗り込み全員射殺してきた…先週は外国人マフィアを三人射殺してきた 「俺は正義だ!俺は正義の名に置いて社会のダニを駆逐している!」 男は自分の正義に酔っていた。 新聞は敵対関係にある両者の抗争と報道し警察も抗争で捜査している。 整備を終えた拳銃を眺めていると突然男の携帯電話が鳴り出す。「西野また殺人だ!現場は三光ビル一階の天竜組傘下の事務所だ!直ぐに来てくれ…折角の休みに済まない」 電話の主は男の同僚だ。 男はニヤリと笑い「了解です。直ちに急行します。今月に入って五回目の事件ですね…」と答えスーツに着替える。さて…先程の現場に戻り抗争で捜査するとするか… 男の名は西野誠、本庁から赴任して来たエリート刑事である。
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