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路地裏から繁華街に出た時に一台のパトカーが通り過ぎた。
龍馬の前を通り過ぎたほんの一瞬だが強烈な邪悪な気配を感じ取った!
「ザビ!」
「解ってるぜ龍馬!ホラーはあの車の中にいる!追うぞ!」
龍馬はパトカーの後を追った。
パトカーが警察署の駐車場に着くとそこには龍馬の姿があった。
龍馬はふところから魔導火を取り出すと、パトカーから降りて来た警官と刑事に魔導火の緑色の炎を見せるが、魔導火の炎が揺らめくだけである。
「ホラーの気配も無い、逃げられたな」
「らしいな、ザビ行くぞ」
立ち去る龍馬に警官が職務質問しようと駆け寄ったが、龍馬は警官を振り払い警官の額に指を立てると警官はそのまま固まってしまった。
「直に目が覚める」
そう言い残し立ち去ろうとする龍馬に老刑事が「若いのお前さん何者だ?事と次第によっちゃ俺はお前さんにワッパかけねぇといかねぇ…」と話し掛けると、龍馬は歩くのを止め「此処に来る前に誰か途中で降ろしたか?」と逆に老刑事に問い掛けた。
「刑事が何処で誰を降ろしたかだなんてお前さんには関わりの無い事だ。それとも何か知ってて言ってるのか?」
「奴はあんた等の手に負える者じゃない、命が惜しかったらこの一件に係わらない方が身の為だ」
龍馬はそう言い残し再び夜の闇に姿を消した
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