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西野は何事も無かったように立ち上がり海野に拳銃を向けると、海野は遮蔽物に身を隠しながらホルスターから拳銃を引き抜き西野へと発砲するが、西野は笑いながらゆっくりと歩み寄る。
「あははは!このスーツオーダーメイドだから結構良い値段したのに穴だらけにしてさ。海さん酷いね」
「ば…化け物!」
「酷いよ海さん。同僚捕まえて化け物呼ばわり?」
西野はへらへらと笑いながら左腕の砲身を振り上げ、海野を殴り飛ばした。
殴り飛ばされた海野は柱にぶつかり倒れ込むが、弱々しく立ち上がりながらも拳銃を構えている。
「海さん中々やりますね、無敵の力を得たこの僕を相手にまだ生きてるなんて。ヤクザやチャイニーズマフィアなんかより楽しめそうだ」
西野はそう言うと、唇を窄め『ぶっ』と何かを海野目掛けて吐き出すと、海野の肩から鮮血が滴り落ちる。
西野は眉間に命中した弾丸を口内に移動させ、己の唇を銃の様に使い攻撃したのだ。
海野は肩を撃たれ苦痛に顔を歪め膝をつきながら「西野・・てめぇはデカじゃねぇのか?何故殺人をしやがった!何故悪魔に魂売り渡しやがった!」と撃たれた肩を押さえ叫ぶ。
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