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「昔々、勉強しか取り柄が無い男の子がいました。その男の子はいつもいつも虐められていました。男の子の日常は毎日が地獄其の物、男の子は周りの苛めっ子を見返す為に必死に勉強して身体を鍛え警察官になりました」
西野はニヤニヤしながら淡々と話だした。
「男の子が警察官になったある日、苛めっ子のリーダーの木梨君を悪者の棲家で見付けました。木梨君は昔の事を言いながら男の子に見逃す様にピストルを突き付けながら脅かしました。男の子は頭の中が真っ白になりピストルで木梨君をやっつけました」
「木梨?二年前天竜組幹部を正当防衛で射殺したのは…」
海野は天竜組強制捜査時に幹部を射殺した警官がいたのを思い出した。
「そう、木梨を始末したのは僕だよ。あの強制捜査の時に僕を虐めていたのを思い出して自分を見逃せって拳銃を突き付けたんだよ…
怖かったよ・・昔の事を思い出して本当怖かったよ。僕は気が付けばピストルの引き金を引いてたんだよ。その時僕は気付いたんだ!犯罪を無くす為に犯罪者を殺せば自然に犯罪が無くなるって事をね!」
そう言うと、西野の身体は全身に重火器を備えた毒蛇を思わせる姿へと変貌し「ついに僕は無敵の力を得たんだ!」と叫んだ。
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