第一夜・紅い牙

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「お爺さん元気ね、私ら二人を抱きたいなんて!」 「ウチ等としてはお金払ってくれるってなら相手が爺さんでも良いけどね」 小柄だが身なりの良い老人が二人の若い娘を連れラブホテルに入って行く。 老人は深夜街をブラついていた娘二人に声をかけ大金をちらつかせ、俗に言う『お持ち帰り』をしたのだ。 「ぐふふ…二人ともピチピチして実に旨そうじゃ」 老人が二人の娘を抱き寄せ舌舐めずりしていると、部屋のドアを蹴破り柄の悪い男が叫ながら部屋に入って来た。 「オラぁジジイ!人の女を気安く抱いてやがる!ブッ殺されたいんか?」 柄の悪い男は老人の胸倉を掴み上げ睨み付けながら拳を振り上げた。 彼女達は普段は金を持ってそうな男に声をかけ、いざ性行為になる時に柄の悪い男が乱入し蹴る殴ると言った行為の後金を奪う俗に言う『美人局』である。 彼女達は老人の姿を見ながらニヤニヤして「あの爺さんからいくらふんだくれるかな?」と話していると、老人が二人の方を見てニッコリ微笑み「すぐ終わるから待ってなさいね」とウインクしながら話しかけると、男は激昂し「舐めんな糞爺!」と叫ながら拳を振り下ろした。
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