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一陣の風が吹く。
ブロッカーは不気味な笑みを浮かべながら「ゲゲゲ!その程度の腕前で我に挑むのか?」と言いながら再び鉤爪を振り上げるが、そのまま脳天から真っ直ぐ縦に切れ込みが入った!
「グゲゲ…そんな…」
ブロッカーは真っ二つになり始める頭を両手で押さえるが、抵抗虚しくその身体は縦に両断され、燃える様に消え去った。
「秘剣電光石火…我に断てぬ陰我無し!」
龍馬は電光丸を鞘に収めると、鎧は光り輝きながら虚空へと消え去った。
「任務完了だな龍馬」
龍馬の指で魔導輪ザビが話しかけると、龍馬は空を見上げ「ザビ、これから先何体ホラーを斬れば平和は訪れるか解るか?」と問い掛けた。
「さあな、人間の数だけ陰我があるからな」
「魔戒騎士の道は修羅の道か…行くぞザビ!」
龍馬は明けの明星が輝き始めた夜空を背にし歩き始めた。
この物語は南の管轄の魔戒騎士東郷龍馬が戦い抜いた証である。
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