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気が付くと俺は社の中にいた。
社はやはり老朽化が進んでいるらしく雨漏りしていた。
「ん?」
俺はそこで頭のあたりが妙な温かさに包まれていることに気づいた。
とても柔らかくて寝心地がいい。一瞬枕かと思ったが枕に体温などあるはずもない。
それにとてもいい匂いがする。
そう、それはまさに女性の太もものような――――
「あれ?目が覚めたの?」
というか太ももだった。
そう俺は今見知らぬ女の子に膝枕をされているのだった。
ちょっと待てよ。どうして今こんな状況になっているんだ?
四刀は気絶する前のことを思い出そうとした。
だが気絶のショックのせいかなかなか思い出せない。
「確か社のお札に触れて……」
「そうあなたが私の封印を解いたの。四刀」
「え?なんで俺の名前知ってるんだ?それに封印って?」
四刀は理解が追い付かず頭に大量の?マークを浮かべた。
「まあいきなりいろいろ言われてもわからないだろうし順をおって説明していくね」
といって彼女はまずは自己紹介から始めた。
「私の名前は御剣燐。私はこの社に封印されていた悪魔なのです!」
なぜか自信満々だった。
「ていうか悪魔!?」
燐は四刀の言葉をスルーしてさらに続けた。
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