剣と悪魔と戦乙女

すべての始まり

御剣家は四刀、忍、父、母の四人で暮らすごくごく普通な家である。一部を除いては.....。
その一部というのは父と母のことである。
父、御剣　練磨は自由人でほとんど家にいることはない。何をしているかは知らないがとにかく世界中を旅している。
母、御剣　蘭花はファッションデザイナーをしており、こちらも同じく世界中を旅しているため家にいることは少ない。
そんなこんなでほとんど家に両親がいないので家事は自分たちですべてやっている。
四刀は食器洗いに掃除などを忍は料理と洗濯をと二人で割り振って暮らしている。
今日も当然ながら両親は不在。なので朝食は忍が作る。
「おにい今日の朝ごはん和食でいい？」
「おお構わないぞ。忍の料理は絶品だからな！」
「おにいありがと。じゃあ今日も張り切って作りますか！」
忍は褒めると伸びるタイプなので普段からよく褒めるようにしている。
こういう素直なところがまた可愛い。
忍は学園の中でも目立つくらいの可愛い女の子である。
さらさらの黒髪はいつもつやつやとしている。髪型は長い髪を左右で結ったツーサイドアップ。
顔のつくりといえば精巧に作られた人形のように整った顔立ち。ぱっちり見開かれた目はその可愛いさを引き立たせている。
体つきは少々未発達ではあるが、これからそこも成長することだろう。
と妹を細かく分析していると忍の声が聞こえてきた。
「おにい何ぼうっと立ってるの？お皿だして」
「おっおおはいはい」
そんなこんなで朝食をすませ、忍の作ったお弁当を片手に新学期の始まる学園へと四刀たちは向かうのだった。