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昔々。世界で一番美しいと謳われた王女が、ルナ・ピエータ王国に住んでいました。
月のような金色の髪。
星の輝きを思わせるような琥珀の瞳。
晴れた夜空のように澄んだ声。
それらを兼ね備えたルーナ王女には、ひとつだけ小さな悩みがありました。
それはこの国で、身分の低い者は身分の高い者に声をかけてはいけない、という決まりでした。
そのため、ルーナ王女に声をかけられるのは、父親のガラッシア国王と、決まりを気にしない親友のステッラ姫だけです。
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