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回廊を渡り、階段が両側でカーブを描くエントランスを通り抜け、執事が無言で開けたドアへと、ルーナ王女は入って行きました。
部屋の奥では、親友のステッラ姫が、紅茶を飲んで待っていました。
「おはよう。ステッラ。」
「おはようございます。ルーナ王女。」
メイド達はステッラの隣に、王女の椅子と朝食を用意すると、無言で後ろに控えました。
「今朝は木イチゴが採れたましたわ。」
夜明け前から森へ出かけるステッラは、今朝の収穫を王女に差し出しました。
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