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「まあ! きれい!」
ステッラの手から白いお皿に転がる、ルビーのような赤い木イチゴを見て、ルーナ王女は素直に喜びました。
そして、ピンク色の薔薇を思わせる唇に軽く触れてから、パクリと木イチゴを王女は召し上がりました。
「いつもありがとう。ステッラ。」
満月のように明るい笑顔を浮かべるルーナ王女に、ステッラも笑顔で答えました。
「恐れ入ります。私のようなおてんばに、喜んで頂けて恐縮です。」
「そんな事はないわ。自由のない暮らしをしている私にとって、ステッラは憧れの存在よ。」
毎朝、夜明け前の森へ出かけるステッラの話や、お土産の木の実をルーナ王女は楽しみにしています。
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