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ふたりの姫君たちに出された朝食は、紅茶とクロワッサンと果物のジャムです。普通の貴族は昼まで眠っているので、朝が早い姫君たちには簡単な物しか用意できません。
「そうだわ。私もステッラと一緒に、夜明け前の森へ行けるように、お父様に頼んでみるわ。」
王様はいつ使いが来てもいいように、素早く起きる習慣があります。
今朝は娘のルーナ王女がやってきた訳ですが、決まりでルーナ王女から声をかける事はできないので、王様の執事に伝えました。
「なんと! ルーナがそのような事を!」
さすがにガラッシア国王は驚きました。しかし、部屋にこもってばかりいた娘の成長を、少しうれしく思いました。
「ルーナよ。森へ行くなら、百人の兵隊を連れて行きなさい。」
しかしルーナ王女は断りました。
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